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診療内容

カウンセリング

心の不調による症状の根本的な解決や再発予防は、薬の治療だけでは難しいことがあります。当院では心理療法等を用いた臨床心理士によるカウンセリングを行っています。その方の心の問題を整理、解決(解消)することをお手伝いします。

デイケア

精神的な疾患で社会活動に困難を感じている方々に対して、文化活動や運動などのグループ活動を通じたリハビリテーションを行っています。ご家庭のリビングにいるようなくつろいだ雰囲気の中で、楽しみながら活動することで、社会参画・職場復帰ができるようにサポートします。

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精神科

うつ病

気分が落ち込み、何もする気がおきないことは誰にでも一度は経験があるでしょう。しかし、誰かに悩みを聞いてもらう、気晴らしをすることでいつの間にか元気を取り戻していたのでは?ところが、こうした状態がなかなか回復せずに、次第に何も出来なくなり、「自分が怠けているのではないか?」と自分を責めてしまうことがあります。これが、うつ病です。

うつ病は、対人関係・家庭内の悩み事などありふれたものが原因となるため、誰もがかかる可能性のある、ごくありふれた病気として考えられ、「心のかぜ」とまで言われるようになってきました。しかし、自然とよくなる方、治療を受けてもなかなか改善しない方、治療を受けたことで躁症状が出現する方、時には自ら命をたってしまう方など症状は様々です。そのため、専門医である精神科へのご相談をお勧めします。

 また、なかなか相談しにくい問題のひとつに、抗うつ薬内服中におこる性機能障害(ED)があります。抗うつ薬内服にともなう性機能障害としては、男性のオーガズム・射精遅延、男女の無オーガズム症が多く、性欲低下、勃起障害(ED)も報告されています。

治療法

  • PDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)

  • Mirtazapine(レメロン、リフレックス)などへの薬剤変更も推奨されています。

パニック障害

症状の始まりは突然で、ある日何の前触れもなく強い不安発作に襲われます。その時には、ドキドキや息苦しさ、冷や汗など症状が出現することが多く、多くの人が心臓発作や呼吸困難で死ぬのではと思って内科の病院を受診されます。しかし、病院に着いた頃には発作はおさまり、内科で検査しても異常は見つかりません。その後、しばらく症状がないことが多いのですが、「また発作がおきたらどうしよう」という不安(予期不安)の度合いが、二度目以降の発作に大きく関わってきます。予期不安があることで、パニック発作だけでなく、発作を起こした経験のある場所や状況を避けるようになります。

例をあげると、バスや電車、飛行機に乗れないようになる(福井の場合、自家用車があることでなんとか生活できますが…。)、トンネルを通れない、高い所に登れない、エレベータなど狭いところが怖い、ひどくなると一人では外出できなくなったりします。

社交不安障害

人前で話さなくてはいけない場面や、初対面の人に会うことに緊張したり、不安に感じることは誰もが経験することです。しかし、通常はある程度繰り返し経験することで慣れてきます。

ところが、慣れたメンバーの前である授業の朗読、職場の朝礼のような状況でも不安が出現することがあります。極端な場合には、声が上ずり、手や脇に汗をかき、しどろもどろになってしまい、次第に学校や仕事に行けないなど日常生活に支障をきたすようになることがあります。これも「自分の性格のせいではないか」、「どうしてこんな簡単なことができないんだ」と自分を責め、悩み苦しむ方が非常に多い病気の一つです。

強迫性障害

ある考えや行為にとりつかれてしまい、自分で「ばかばかしい」「不合理だ」とわかっていながらどうしてもやめることができず、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。

よくみられる強迫行為のひとつである洗浄強迫は、汚れや雑菌に対する不潔恐怖を打ち消すために手を洗い続ける行為です。ひどくなると、高額な水道料金になったり、他の方にまで手洗いをしてもらわなければ不安になったりします。

これと並んでよくみられる確認強迫は、ガスの元栓や電気器具のスイッチ、戸締りなどを確認しないと不安なために何度も繰り返し、ひどくなると外出すること自体ができなくなることもあります。

ご本人がなかなか病気であることに気付かずに我慢されているケースや、家族が困ってしまい受診を勧めるものの病院に行こうとしないケースがよくみられる病気です。統合失調症の初期症状、うつ病、広汎性発達障害などのご病気が隠れていることもあります。そのため、家族のみでのご相談もお勧めしています。

統合失調症 

統合失調症は、幻聴や妄想など様々な症状が現れる病気です。たとえば、個人的な考えや行動が他者に知られているように感じたり、目に見える色彩や、耳から聞こえる音がやたら生々しく感じたりします。特段、おかしなことがないのに笑ったり、逆にささいなことで不安になったり、怒ったりすることもあります。食べることに興味を失い、食事を拒むこともあります。また、何かを考えていても途中で思考が途切れたり、それたりしてしまう人もいます。自分の考えが誰かに奪い取られるように感じることもあります。

20代前後の比較的若い時期に発病することが多く見受けられる症状です。症状は急に現れることもあれば、時間をかけてゆっくりとあらわれることもあります。

自閉症スペクトラム障害

コミュニケーションがうまくとれない、言葉の発達に遅れがある、こだわりが強く変化を嫌うなどの症状で日常生活に支障をきたす症状です。これまでアスペルガー症候群、広汎性発達障害、高機能自閉症などと呼ばれていましたが、現在ではまとめて「自閉症スペクトラム」と呼ばれます。

症状の特性が強い場合は、子どもの頃に発達障害であることに気づくことが可能ですが、軽度であれば気付かれないまま思春期、青年期を過ごすこととなります。その過程で「身勝手」「変わった人」などと誤解されてしまい、人間関係のつまずきを経験することで、「自分はどこか人と違う」という違和感や「生きづらさ」を抱えてしまいます。それは、うつ病や対人恐怖症、不安症などを発症させる原因となります。

睡眠障害

現代は24時間社会となり、日本人の平均睡眠時間は、2015年のNHK国民生活時間調査では7時間15分と年を追うごとに短くなっています。また加齢に伴い、睡眠は浅く分断化されるだけでなく、身体変化にともなう頻尿や疼痛、不安や抑うつなどの精神症状も重なりやすく、不眠症になりやすい状況にあります。

睡眠障害による弊害は、「眠れない・日中の眠気が困る」だけでなく、実際には判断力低下・集中力低下にともなう作業効率の低下などがあり、ストレスの増大にともなう適応障害、うつ病などが背景に潜んでいる可能性もあります。

認知症

現在、日本では高齢化にともない認知症の方が日々増加しています。

「物忘れは、歳のせい」といった風潮が、いまだ福井では抜けていない現状があります。早期の診断・治療が重要になりますが、内科や脳外科から相談を受けたときは、ある程度進行してしまっていたということがよく見られます。

認知症には、以下のようなものがあります。

  • アルツハイマー型認知症 

  • 血管型認知症 

  • 前頭側頭型認知症(ピック病) 

  • レビー小体型認知症 

  • その他の変性疾患による認知症

 

疾患により治療薬も異なり、進行の仕方にも違いがあります。そのため、専門医の診断が必要です。次のよう状態が現れたら医療機関にかかることをお勧めします。

  • 同じ話を繰り返す。 

  • 物がなくなったといって騒ぐ。 

  • 慣れた所で道に迷う。 

  • 場所・日付・時刻があいまいになる。 

  • 疑り深くなる。 

  • 以前より物事に興味・関心がなくなる。 

男性更年期

加齢によって男性ホルモンが低下したところに、精神的なストレス、環境の変化などが加わって、倦怠感、気力・集中力の低下、男性機能の低下といった症状が現れます。これらは、うつ病の引き金にもなります。

男性のストレスの大きいものといえば、仕事自体や仕事を通じた人間関係、そして家族関係などです。「たかが更年期障害」と放っておいてしまうと、うつ病を発症することにもなりかねません。

精神科-うつ病
精神科ーパニック障害
精神科ー社交不安障害
精神科ー強迫性障害
精神科ー総合失調症
精神科ー自閉症スペクトラム障害
精神科ー睡眠障害
精神科ー認知症
精神科ー男性更年期

​心療内科

消化器系の心身症

腹痛や便通異常など、消化器科外来を初診される方は数多くいらっしゃると思います。しかし、画像検査や診察の結果、「異状なし」、「少し胃が荒れているね」など、あまり原因がはっきりしないことがあります。

消化器運動機能異常と情動(こころ)の関係はとても重要です。「消化性潰瘍」や「過敏性腸症候群」などの疾患のために内科で治療を受けているものの、なかなか症状が改善しないという方は、一度ご相談ください。

神経・筋肉系の心身症

頭痛や手の震えなどが心配になった場合、脳外科や神経内科などを初診されるのではないでしょうか?大きな病気が隠れていることもあるため、まずは器質的な異常の検索が重要だと思います。しかし、原因がわからない場合でも、漫然と痛み止めなどを服用していることはないですか?

「慢性的な痛み」や「手の震え」には、心理・社会的因子が症状に影響していることがあります。例えば、頭痛・腹痛などの場合、うつ病や心気症、転換性障害などの精神疾患が関与している場合があります。

内分泌・代謝系の異常

心理的ストレスだけでなく、ホルモン異常によってからだやこころの不調をきたすことが指摘されています。

甲状腺機能異常で内科治療中、月経前緊張症候群・更年期障害などで婦人科通院中の方の中には、やる気がおきない、倦怠感や不眠などの抑うつ症状、ささいなことでのイライラしてしまうなどの症状にお困りの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

思春期の心身症

頭痛、腹痛、下痢、息苦しさ、発汗、倦怠感、起床困難など多彩な症状に悩まされているのに、身体的検査では異常が認められない。そのため、「気の持ちようだ」などと周囲から言われ、ご本人の辛さがなかなか理解されないことも多く見受けられます。

そこには、うつ病や広汎性発達障害をはじめとする様々な精神疾患が関与していることも考えなくてはなりません。

心療内科
心療内科ー消化器系の心身症
心療内科ー神経・筋肉系の心身症
心療内科ー内分泌
思春期の心身症
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